おそらくここにいるということは、夢のギターを現実のものにすることを考えているのでしょう。この投稿では、その大胆な一歩を踏み出すために知っておくべきすべてのことについて説明します。
基本から実際のテスト段階までをカバーします。
この記事を読み終えれば、ギターを作るために必要なことが非常に明確になるでしょう。しかしそれだけではありません。プロジェクトを正しい方向に導くために途中で決断しなければならないことも(実例とともに)把握できるようになります。
また、私が最初の製作で犯した同じミスをしないためのヒントもいくつかお伝えします。
基本の決定
ギター製作の技術的な側面に入る前に、いくつかの決断を下すことが重要です。計画を立てずに作業を進めると、特に初めての場合は問題に直面することが多いでしょう。
市場にないものを作るか、クラシックにひとひねり加えるか?
欲しいギターが市場にないのは、ギターを作る主な理由の一つです。もう一つの理由は、フェンダーが最近よくやっているように、Gold Foil Seriesのようなクラシックに特別なアレンジを加えることかもしれません。
しかし、もう一つの可能性、そしておそらく最大の理由は、趣味として自分でギターを作ることです。自分の手で作ったものを演奏できるのは素晴らしい感じです。
だから、最初に決めるべきことはギターのデザインです。夢のギターを作り出すために必要な各ステップを説明しますが、製作を始める前にデザインを決定しておく必要があります。
クラシックモデルを作るなら、PDFファイル形式の設計図をググって印刷してください。新しいデザインに挑戦したりパーソナルなアレンジを加えたい場合は、経験豊富なルシアーにデザインをチェックしてもらうことをお勧めします。
ノミを持つ前に、デザイン上の問題点をほとんど修正できます。
ボディに関する決定
まずはボディに関する決定から始めましょう。これが最初で、ボディに使う木材がギターの共鳴やトーンの多くを決めます。ギター製作に適した木材の種類をご覧ください。
必要な寸法をメモし、念のため余裕を持って材料を購入してください。また、1:1スケールの設計図を印刷して木材に転写し、作業を開始できるようにしましょう。
トーンウッド、本物か代替品か?
最初に決めるべきは、ギターのトーンウッドです。これが仕上がりの楽器に多くの影響を与えます。
この決定は予算にも大きく影響します。本物は高価です。そのため、使用できる代替木材もご紹介します。
目安として、ロックやメタルなどの激しいジャンル向けの楽器はマホガニーがよく合います。ただし、マホガニーは入手困難で価格も上昇しています。
優れた代替品は以下です:
• サペリ
• カヤ
• レースウッド
アルダーやアッシュはミッドレンジやトレブルを前面に出すギターによく用いられます(例:ストラトキャスターやテレキャスター)。アッシュは50年代の雰囲気に似ており、フェンダーが当時使用していました。60年代からはアルダーが使われ始めました。
アッシュは板ごとの特性にばらつきがありますが、アルダーはより均一です。非常に軽いギターを求めるならアッシュ、それ以外はバランスの良いアルダーがおすすめです。
優れた代替品は:
• ポプラ
• メープル
• パイン
バランスを取ることは必須
木材は種類ごとに特性が異なり、音色も大きく違います。そのため、各木材のバランスを見つけることは必須です。これには木槌だけでできます。
ギターボディになる木片を空中に持ち上げ、木槌で叩いて音の周波数を確認してください。明るい音か暗い音かを判断し、その傾向に対抗するネック材を選びます。
ボディもネックも明るい音なら、きっと甲高いギターになります。逆に、ネックにもっと暗めで丸みのある材を使うと均一な音になり、より良い音の楽器が出来上がります。
一枚板か複数枚か?
ギターのボディは一枚の木材から作ることもあれば、複数枚を接合して作ることもあります。これにより共鳴やサステインに影響があります。単一の木材で作りたいと思っても、市場の中価格帯の楽器は多くが2枚の板で作られています。
マホガニーやコリーナなどの高価で珍しい木材の場合、ボディを組むために2つの小さな板を別々に購入した方が簡単です。
従来のソリッドボディでは、3枚以上に分けるのはおすすめしません。
板を揃えたら、接着前に凹凸をなくすために調整してください。光テストで確認できます。接着する状態で光を当て、光が透けて見えたらさらに研磨が必要です。
表面が滑らかで光が透けない状態になったら接着し、クランプで固定して一晩乾燥させてください。
形状と寸法
ギターボディの形状と寸法は設計図に記されています。木の塊からそれらを彫り出す作業になります。トーンウッドは普通とても硬い木材です。
まず設計図を木材に転写し、のこぎりで大まかに切り出します。次にノミとラスプで形を整え、最後にサンドペーパーで滑らかに仕上げます。
アーチトップギター
レスポールのようなアーチトップギターを作る場合は、さらに2つの手順が必要です。
一つ目はトップ材の取り付け。例えばブックマッチしたフレイムメイプルトップを望むなら、メイプルの板をボディ材に接着し、プレス機で一晩圧着します。
二つ目はボディとトップを接着後、ノミでアーチトップの形を彫ることです。中心は元の高さのままにしつつ、側面へ向かって木材を削ります。
仕上げ
ギターの仕上げは完全に個人の好みによります。ニトロセルロースとポリエステルの違いについて多く聞くでしょう。
ここではその違いとともに、カラーやラッカー、ボディの決定によって使う塗料の選び方を説明します。
ボディ木材と塗装の決定
トーンウッドの種類には見た目が良いものもあります。例えば、フレイムメイプルのアーチトップギターなら単色で塗装するのは避けたいでしょう。
逆に、材木店で安く購入した4枚剥ぎのストラトを作るなら、変わった木材の組み合わせを隠すために単色で塗装したいかもしれません。
ここでの主要なアドバイスは、上から塗装するなら追加のコストはかけないこと。ソリッドカラーのギターなら外観より重量やトーンを優先し、その逆も然りです。
カラーと材料
ポリエステル塗装は木の呼吸を妨げ、サステインが減りトーンがぼやけると言われます。
一方、ニトロセルロース塗装はトーンウッドがよく響き、振動しやすくなり、サステインも増えるとされます。
どちらも一理ありますが、違いを厳密に聞き分けるのは非常に難しいでしょう。トーン以外に、この2種類の素材には重要な差があります。
まずポリエステルは塗りやすく乾燥も速く、少量の塗料で済みます。ニトロセルロースは乾くのに時間がかかり、木がより多く吸うため塗料も多く使います。
次に、ポリエステルはニトロほど経年変化せず、色あせや摩耗が目立ちません。つまり時間がたってもニトロほどかっこよく見えないのです。また、ニトロはロードウォーンやレリック加工に映えますが、ポリエステルは摩耗せずに剥がれることが多いです。
予算と時間があれば、長期的にはニトロセルロースが最良の選択です。
ネックに関する決定
ギタープレイヤーにとってネックは成否を分ける重要な部分です。
さらに、ネックの好みは非常に個人的です。各自が最も快適に演奏できるプロファイル、厚さ、半径を持っています。つまり、自分でギターを作るなら理想のネックを見つけ、それを再現することが目標です。
完璧なネックの夢を実現するために必要な決断を見ていきましょう。
指板とネック材
ボディに選んだ木材は大きな違いを生みました。マホガニーボディにメイプルトップを載せるか、アルダー、パイン、アッシュのボディにするか、あるいは重いけれどメイプルボディにするかもしれません。
そのバランスを取る必要があります。
設計段階での計画がここで生きます。例えば、厚い弦をしっかり弾ける低音とミッド・トレブルを求めるなら、マホガニーボディにメイプルネックという組み合わせが考えられます。これはSlipknotのJim Rootが選んだFenderテレキャスターのシグネチャーモデルです。
明るめのスワンプアッシュボディなら、ミッド・トレブルを抑えるために、マホガニーかサペリのネックにローズウッド指板を組み合わせるのも良いでしょう。
もしキレのあるトレブル志向なら、アッシュボディにメイプルネック、メイプル指板という組み合わせが理想的です。ナイル・ロジャースのトーンを想像してください。
ネック材はトーンだけじゃない
ネック材の選択はトーンだけでなく、他にも考慮すべき点があります。
• 美観 – メイプルネックのレスポールやエボニー指板のテレキャスターを見たことがありますか?ビルドはあなたの自由なので既成概念に縛られず新しいクラシックを作れますが、美観は重要です。
• 耐久性 – アングルドヘッドストックのギターをマホガニーで作るとネックが折れやすいです。ギブソンを側面や前面に落とすと折れるのはそのためです。その場合、ボリュート加工やより強いメイプル材やローズウッド指板の組み合わせがおすすめです。
さらにトーンとフィーリング
ネック材はギターの音色と感触に明確な影響を与えます。
まずメイプルネックは打楽器のようなアタック感があります。特にスケールが25.5インチの場合に顕著です。指板がメイプルかローズウッドかは問いません。
ヘンドリックスやフルシアンテのような音とプレイスタイルを求めるならメイプルが最適です。
マホガニーやサペリ、同系統の材はより暗めで丸みのあるメロディアスな音色を生みます。これは24.75インチスケールで特に当てはまります。ベンドが弾きやすく、甘く丸いサウンドになります。スラッシュのサウンドを目指すならこれです。
ポール・リード・スミスの成功はこのテーマに関連しています。PRSのスケールは24.75インチでも25.5インチでもなく25インチです。レスポールやSGよりやや打楽器的で、ストラトやテレの25.5インチのような甘い音色が得られます。
まとめると、暗いトーンウッドと短いスケールは攻撃的でない丸みのある音、長いスケールと明るい木材は打楽器的で攻撃的なサウンドになります。
夢のネック製作
指板
指板はまだ形を整える前でも作れます。材質やスケールに関わらず、決定したら指板のフレット位置はネットで調べられます。
テンプレートを指板材に貼り、慎重にカットして形を整えます。ナット前に少し余裕を残すのを忘れないでください。
テンプレートを貼ったまま、鋸で各フレット溝を1.5~2mmの深さで切ります。
半径
カットしたら木材を決定した半径に形成します。設計段階で半径は決めましたよね?プレイヤー視点から分かりやすく説明しましょう。
一般的に半径が大きい(フラット)ほど高速プレイがしやすく、小さいほどコードやリフが弾きやすいです。
• ビンテージ半径 – 7.25インチは古いフェンダーに使われています。最初のフレットまでは快適ですが、12フレット以降のベンドでは音が死にやすいです。
• モダン半径 – 9.5インチから16インチまであります。数字が大きいほどフラットで高速プレイしやすい。アメリカンプロフェッショナルは9.5インチ、ギブソンは12インチ、アイバニーズJemは16インチです。
• コンパウンド半径 – フラットすぎるとコードが弾きにくく、逆に小さい半径は高速プレイに不向き。そこでコンパウンド半径を採用し、9.5インチから14インチのように曲線が変化します。
正しい工具、多くの繰り返しと忍耐
指板成形には忍耐が必要で、特別な工具「半径サンディングブロック」を使います。ここでいくつか使い方のコツを伝授します。
まず指板を両面テープで固定し、サンドペーパーの際にクランプが邪魔にならないようにします。
次に鉛筆で指板全体に色を塗り、形を整える際にムラがわかるようにします。
サンディングブロックはナットからポケットへ、次にポケットからネックへと交互に動かし、片側だけ削りすぎないようにします。
粗目の60または80番で始め、仕上げには120や240番を使います。
進捗は半径テンプレート(コンパウンドなら複数)でチェックしましょう。高価な金属製でなくても、印刷したテンプレートを厚紙に貼ったものでも十分です。
フレット
21フレット、22フレット、24フレットどれにするかは設計段階で決めているはずです。ここで使いましょう。
今すぐ取り付けても、指板をネックに接着した後に行っても構いません。
材料とサイズはどう選ぶ?
フレットは様々な材質があります。
ニッケルシルバーからステンレススチールまで硬度順にあります。ただし硬さだけでなく、合金によって微妙にトーンも変わります。
ステンレスは最も硬く、明るく滑らかで冷たい印象を与えます。ニッケルシルバーは最も温かみがあり一般的です。
目安として、ニッケルシルバーフレットは2セット使う間にステンレスを1セット使い切るイメージです。
材質を決めたら次はサイズです。私のルールは、フレットは高さと幅が大きいほど速弾きがしやすいです。
具体的に言うと、中くらいのフレットは幅0.080~0.095インチ、高さ0.039~0.045インチで、多くのプレイヤーが「程よい」と感じるサイズです。何でも演奏するならこれがおすすめ。
大きく高いフレットは幅0.100~0.110インチ、高さ0.045インチ以上で、速弾き向けです。イングウェイ・マルムスティーンのようなスカロップ指板の理由もこれにあります。
フレット取り付けは、フレットを位置に置いて木槌で打ち込みます。まず側面を叩き、最後に中央を叩いてズレを防ぎます。
余った針金はフレットカッターで切り落とします。
仕上げに金属ヤスリで突起部分を整えます。
ネックプロファイル
ネックらしい形にした木材ができたら、本物のネック形状に形作ります。
まず、どんなネックを望むか決めてください。私のおすすめはお気に入りのギターネックを測ることです。有名ブランドならネットで正確なデータが見つかるかもしれません。
次に、その形状をテンプレート化します。お気に入りのギターのテンプレートを印刷して厚紙に貼り、新たに作るネックの型取りに使います。
ノミ、サンドペーパー、専用工具
製作中に常に心に留めておくべきことは、「削った木は戻せない」ということです。最終形状に近づくにつれて慎重に進めましょう。
まず、1フレットと12フレット部分の正確なネック形状を測ります。指板を置き、フレットの位置を木材にマーキング。
その後、テンプレートを使い木材をどれだけ削るか決め、線を引いて形を近づけます。
のこぎりでおおまかに削り、ノミで細かく整えます。ここまできたらサンドペーパーに移行します。テンプレートに近い形になったら、木材を滑らかにつなげます。
ノミはラスプに、ラスプはサンドペーパーに切り替えます。
トラスロッド
指板をネックに接着する前に、トラスロッド用の溝を作り取り付けます。
中心線を引き、定規で中心の両側3mmずつを測ります。ここで決めること:トラスロッドの調整をヘッドストック側でするかボディ側でするか。
トラスロッドの幅に合わせて溝を掘ります。
6mmのノミと木槌を使い垂直に溝を開けます。
底が不規則になるため、次に紹介する専用ツールで整えます。
必要なツール
ノミの刃より小さい木片を用意し、45°の角度で穴を開けます。切削工具を挿入し、前後に動かして溝の底を平らにします。終わったらトラスロッドを溝に入れ、指板を接着する準備が整います。
指板の接着
指板を接着する前に、トラスロッドをマスキングテープで覆い、接着剤が付かないようにします。接着剤を均等に塗り、クランプで固定し一晩乾燥させます。
ハードウェアに関する決定
ギターボディとネックの大部分が完成したら、ハードウェアとエレクトロニクスに取りかかります。作業台を片付け、細部に移りましょう。
この時点でネックはポケットに組み込み、接着またはボルト止めが済んでいるはずです。
トップから順に、まずはチューナーの話をしましょう。
チューナー
ギターチューナーは様々な形状と機能があります。
ビルドに最適なタイプを見てみましょう。
3+3か6インラインか?
これはオプションというよりも、ギターのデザインによるものです。片側3つのペグが必要なギターに6インラインを取り付けることはできません。近代的なミュージックマンのようなデザインは4+2もあります。その場合、片側2つ、もう片側4つのチューナーを使います。
また、右利き用と左利き用でチューナーは異なります。
チューナーの位置に穴を開け、ネジ穴をマーキングします。
ボタン
ギターの多くは性能だけでなく美観も重視します。ギターチューナーのボタンも様々な形があります。
代表例は有名なレスポールチューナー。腎臓型ボタンかキーストーン型ボタンがあります。見た目は大きく異なりますが、基本動作は同じです。
また、SRVのナンバーワンギターやジョン・メイヤーのブラックナンバーワンには、パールボタンの付いた特別なゴールドチューナーが使われています。
新しいギターに最適な見た目のチューナーで個性を演出しましょう。
ロッキングか非ロッキングか?
最後に重要なのは、ロッキングチューナーを選ぶかどうかです。
ロッキングチューナーは弦を固定でき、チューニングの安定性を大幅に向上させます。中には安定性向上には効果がないという人もいますが、弦交換が容易になることは間違いありません。
ダブルロッキングトレモロ(フロイドローズブリッジ)の場合は、ナットで弦がロックされるため、ロッキングチューナーは必要ありません。
一方、トレモロシステム(シンクロナイズドトレモロ、パラノーマルトレモロ、ビグスビートレモロなど)を使う場合は、ロッキングチューナーが操作性向上に役立ちます。
ナット
ギターナットは開放弦のトーンとチューニング安定性に影響します。材質だけでなく機能面も考慮すべきです。
詳しく見ていきましょう。
• ボーンナット – ナットの元祖材料。音色が良く自己潤滑性もあり加工が容易。ただし個体差が大きく、良いものを見極めるために複数試す必要あり。
• エボナイトナット – ジャズギタリストに好まれ、暖かみのある音色。ただし耐久性は他の材に劣る。
• 合成ナット – プラスチック、TUSQ、グラファイト等。プラスチックは最も一般的で安価。TUSQはボーンに近く、グラファイトは耐久性と安定性に優れたシェレッド向け素材。
• メタルナット – 明るい音色で70年代に多用。ジェリー・ガルシアは真鍮製を愛用。耐久性抜群だが加工は難しい。好みは分かれる。
• ローラーナット – トレモロの激しい使用に最適。ジェフ・ベックが有名。摩擦を減らすローラー入りでロッキングチューナーと組み合わせるとダブルロッキントレモロに迫る安定性。自作はほぼ不可能で購入が必須。
ネックのトップからノミでナットの正確なサイズを切り出して取り付けます。
ブリッジ
ギターのスケールはナットからブリッジまでの長さです。ナットを取り付けたら、設計時に選択した25.5インチ、24.75インチ、25インチのスケールに基づき、ブリッジ位置をマーキングします。
トレモロ付きギターですか?もしそうなら、どのトレモロシステムか考えましょう。
トレモロシステム(ビグスビー以外)を取り付ける場合は、ボディを大きく削る必要があります。
初めての製作でその工数を避けたいなら、スルーボディまたはチューン・オー・マチックブリッジを選ぶと良いでしょう。トレモロが欲しいなら後からビグスビーを追加できます。
スルーボディ方式はボディに6つの穴を開けてフェルールを挿入します。設計図に従って正しく穴を開けてください。
トレモロギターの場合は、設計図を使い必要な溝を彫ります。ノミで少しずつ慎重に深さを調整してください。
エレクトロニクスに関する決定
ハードウェアが整ったら、エレクトロニクスのスペースを確保するために木材を彫ります。トレモロ無しでも避けられません。
ボディにテンプレートを配置し、彫る場所をマーキングします。レスポールのようにトップ材を傷つけたくない場合は、裏面から彫る設計もあります。
ここで2つアドバイスを。
まず、ピックアップキャビティからコントロールキャビティまで長いドリルビットが必要です。ブリッジからエレクトロニクスへアース用の配線を通すのにも使います。
次に、すべてのキャビティ内部をアルミホイルでシールドしましょう。電磁波干渉を防止できます。
ピックアップ、トーンの実験
ピックアップは最終決定でなくても構いません。現在はどんな形状でもあらゆるタイプのハムバッカーやシングルコイルがあります。
設計段階でどんな音が欲しいかは決めましたか?
迷ったら中間のP-90やミニハムバッカーを検討しましょう。
シングルコイルよりも歯切れが良く、アンプを歪ませやすいP-90はピート・タウンゼントや初期サンタナ、ニール・ヤング、ロビー・クリーガーのオーバードライブサウンドの宝庫です。
P-90ほど熱くなくハムノイズはありますが、ミニハムはファイヤーバードなどで見られ、クリアでノートごとの明瞭さが特徴です。
明瞭さとアタックを最大化し、低音が締まった明るいトレブルを望むならアクティブピックアップも良い実験になるでしょう。
ただしボディ内部にバッテリーが必要で、多くの場合学習曲線があります。
ポット、スイッチ、エレクトロニクス
ポットやスイッチは設計図に詳細が記されています。
ただし位置を変える実験も面白いです。例えばレスポールに5ウェイスイッチを付けたり、テレキャスターにシリーズ/パラレル4ウェイスイッチを付けて音色の幅を増やすこともできます。
ポットの値も音を引き出すのに重要です。
クラシックビルドの場合は設計図通りにしましょう。
アドバイスとして、はんだ付けは作業台の外で行い、動作確認済みの状態でギターに組み込むと良いです。
ピックガードは?
大きなピックガードのギターは最後の段階での加工が容易です。エディ・ヴァン・ヘイレン風のストラトをルーティングし、大きなピット(穴)を作って多様なピックアップやエレクトロニクスを試せます。
ピックガードは音に影響しません。純粋に見た目の問題です。自分を表現できるピックガードを選びましょう。
ノブを忘れずに!
ギターのもう一つの見た目のポイントはノブの選択です。見た目の選択だけでなく機能もあります。だから自分が最も好きで最も